妊活をしていると、いろいろなジンクスや噂が気になるもの。
高温期にパイナップルが効く
これも結構有名なジンクス。
パイナップルって南の島の食べ物だから、体を冷やしそうなイメージ・・・
どうなんだろう!?
気になったので医学的根拠があるのか調べてみた。
Contents
パイナップルに含まれる酵素が妊活に良い?

パイナップルにはブロメラインという酵素が含まれる。
ブロメラインはタンパク質の分解を促す作用がある消化酵素で、お肉を漬けておくと柔らかくなる効果があるんだとか!
このブロメラインが妊活にいいという理由を探しまくったところ、2つの説が見つかった。
① 抗凝固作用が子宮の血流を促進!?
血流が悪くなる原因の一つとして、毛細血管にフィブリンというタンパク質が詰まってしまうというケースがある。
ブロメラインの抗凝固作用によって、フィブリンを溶かして血流を良くする働きが期待できるのだそう!*1
フィブリンは子宮内膜症や子宮筋腫とも関連があるとされていて、アメリカの婦人科医の中には子宮筋腫の患者にブロメラインを処方する医師もいるのだとか。
妊活中に限らず、血液サラサラ効果を期待してブロメラインを摂取したくなるね!
*1「Properties and Therapeutic Application of Bromelain: A Review」を参考
② 免疫調整効果が原因不明不妊に効く!?
ブロメラインには免疫調整効果があり、ナチュラルキラー細胞を活性化させ増殖させる作用があると言われている。
ナチュラルキラー細胞は、体内の癌細胞やウィルス感染細胞を攻撃し退治してくれる役割を持つ細胞で、まさに体のパトロール隊。このナチュラルキラー細胞は少なすぎてもだめだし、逆に多すぎるのもいけない。
妊活にも関連していて、ナチュラルキラー細胞のバランスが崩れてしまうのが、原因不明の着床不全や不育症の原因の一つとも言われている*3。(なお、この説を否定する医学論文もあるようなので研究中のよう)
*2 「Bromelain activates murine macrophages and natural killer cells in vitro」を参考
*3まつみレディースクリニック三田ブログ「第64回日本生殖医学会報告 (2):不育症の基礎研究編:(1)子宮NK細胞」を参考
「パイナップルが妊活に効く」は医学的には証明されていない
パイナップルに含まれるブロメラインが妊活に効くというのはただの迷信というわけではなく、医学的に関連がありそうな感じはする。
でも、「パイナップルが妊活に効く」「ブロメラインが妊活に効く」ということを直接的に証明した論文はまだないようだ。
信じて食べれば、メンタルの要素も相まってプラスの効果がありそうな気がする!
パイナップルを手軽に食べよう
ブロメラインは60℃以上の熱で変性してしまう。
パイナップルジュースやパイン缶詰だと、製造過程で熱処理されていてブロメライン摂取はあまり期待できないかも?
また、ブロメラインは果肉よりも茎の部分に多く含まれるのだとか。
もうちょっと気軽に摂りたいな!
あまり摂り方にはこだわりすぎずに、ストレート果汁のパイナップルジュースやドライフルーツで手軽に食べていくのがよさそうだ。
楽しめるジンクスとして、取り入れやすいパイナップル。
もちろん!食べ過ぎには注意しよう!!