賠償(任意保険)

【傷害の損害賠償】通院慰謝料は結局いくらもらえる?自賠責基準と任意保険基準のシミュレーション

交通事故で怪我をしたとき、治療費、通院交通費、休業損害、入通院慰謝料と言った費用の合計が損害賠償額として計上される。

交通事故後の必要経費はどこまで補償してもらえる?治療費・タクシー代・保育料など交通事故で足の骨折をした。 今後、数ヶ月かけて治療をしていくことになる。 しかし、通院のたびにタクシーを使ったら、かなりの金額に...

しかし、全ての被害者が、損害賠償額を満額受け取れるわけではない。

わたし
わたし
保険会社の担当者から、自賠責保険の補償上限は120万円って聞いたよ。
治療費などの実費と入通院慰謝料を計算したら、120万円を超えそう。
120万円を超えた分は一切もらえなくなるの?

自賠責保険と任意保険のルール、そして過失割合の考え方を理解しておく必要がある。

自賠責保険の計算方法

自賠責保険では、被害者救済のためという目的を掲げた保険であり、基本的に過失相殺はない。(ただし、過失割合が7割以下の場合に限る。)

しかし、怪我に対する損害賠償に関して、補償の金額は120万円までという上限がある

自賠責保険計算例

たとえば、以下のような費用がかかったとしよう。

治療費* 80万円
通院タクシー代* 20万円
休業損害 40万円
通院慰謝料 40万円
合計 180万円

 

わたし
わたし
上限の120万円を超えてる!!

*マークがついている項目は実費のものですでに支払済み。

後からもらえるものとしては、休業損害と通院慰謝料の合計(80万円)ということになるが、上限120万円を超えているので満額はもらえない。

もらえる金額は、

上限120万円 ー 実費分(治療費80万円 + 通院タクシー代20万円)

= 20万円

ということになる。

わたし
わたし
満額だったら80万円なのに、実際には20万円しかもらえないなんて!!

自賠責の120万円という上限は、高いように見えて、そうでもない。

治療費が健保適用ではない自由診療のため、3割どころか10~20割で計上されるため治療費は結構かさむ。

わたし
わたし
私は、左足の中足骨骨折の治療で、7ヶ月間の通院治療費は合計796,470円になりました。
入院や手術があればもっと治療費はかかるし、120万円って結構すぐかも?

 

任意保険の計算方法

任意保険の基準の場合、賠償額の上限がないことが多い。

しかし、過失相殺という考え方がある。

任意保険計算例

先ほどの例と同じ、以下の費用がかかったとしよう。

治療費* 80万円
通院タクシー代* 20万円
休業損害 40万円
通院慰謝料 40万円
合計 180万円

 

ここに、過失相殺が加わる。

過失相殺は、事故の様態によって自分と相手方の過失割合を決め、その割合によって賠償額の一部(または全部)が相殺されるというもの。

わたし
わたし
私の場合、後に過失割合は4(自分):6(相手)だったよ。
結構自分の過失が大きかったの(反省)

つまり、私は4割は自分が悪いと言うことで、その分は補償してもらえない額として差っ引かれてしまう。これを過失相殺と言う。

[保険会社に補償してもらえる額]

180万円 ー 過失相殺(180万円×4割) = 108万円

[受け取れる額]

108万円 ー 実費分(治療費80万円 + 通院タクシー代20万円)

= 8万円

わたし
わたし
えええ!?休業損害と慰謝料で8万円しかもらえないの!?

 

なお、過失割合が0(自分):10(相手)の場合は、過失相殺を受けない。

わたし
わたし
自分自身の過失を反省して、受け入れないといけないのかな。

自賠責か任意か

自賠責保険と任意保険の両方の計算方法で計算し、補償額が高い方で支払われることになる。

わたし
わたし
あ、待って。
自賠責の120万円を超えた分だけ、つまり60万円相当の分だけ任意保険の計算方法を当てはめればいいんじゃ!?
自賠責で出た20万円と、60万円分の過失相殺した36万円の合計56万円を受け取ることはできる?

答えはNo

120万円を超えた分だけを任意保険基準で計算することはできない

全損害賠償額に対して、自賠責保険基準か、任意保険基準か、どちらかの適用となり、複合型はできない。

  • 自賠責保険は、過失相殺を受けないが、上限額(120万円)がある
  • 任意保険は、上限額がないことが多いが、過失相殺がある
  • 自分側の過失割合が高いほど、自賠責の方が有利になりやすい
わたし
わたし
治療の途中段階では、最終的な損害賠償総額はわからない。
なかなか怪我が治らなくて治療が長引いたら、その分治療費は大きくかかってくるし。
だから、自分の持ち出しが不必要に増えてしまわないように、保険会社にはその都度確認はした方がよさそう。

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です