【労災】通勤災害

通勤中の交通事故の後遺障害は労災も対象!障害給付って何?

骨折の痛みを理由に後遺障害申請をしたものの、自賠責保険の回答は「非該当」だった。

これに関し、弁護士と異議申立てをする中、とある友人と話をしていて気が付いた。

このYちゃん、大手企業の人事本部に所属している頼れる友人だ。

友人Y
友人Y
後遺障害申請って大変そうだね。
事故って平日の朝だったんでしょ?通勤中の交通事故は労災も対象になるんじゃない?
わたし
わたし
え?
治療費は保険会社に払ってもらって、もう治療期間は終わったんだよ。
友人Y
友人Y
うん、治療は終わっても、労災にも後遺障害が申請できたはずだよ。
うちの会社でもそういう人いたから。
わたし
わたし
そうなの?

家に帰ってから調べてみると、たしかに「障害給付」というものがあり、通勤中の事故による後遺障害の申請ができそうだ。

障害(補償)給付とは?

労災の障害給付

業務または通勤が原因となった負傷や疾病が治ったとき、身体に一定の傷害が残った場合には、傷害補償給付(業務災害の場合)または障害給付(通勤災害の場合)が支給されます。

「傷害補償給付」と「障害給付」という名前の違いは、「障害補償給付」が仕事中に起こった事故によるもので、「障害給付」は通勤中の事故によるものという違いだ。

給付される内容は同じで名前が違うだけらしい。ややこしや。

認定の基準も第1級から第14級まであり、自賠責の基準に似ている。

障害給付で支給されるもの

労災の後遺障害申請が認定された場合に受け取れるのは、以下の3種類の給付金だ。

  • 傷害(補償)給付
  • 傷害特別支給金
  • 障害特別年金または障害特別一時金(認定された等級によりいずれか)
障害等級 障害(補償)給付 障害特別支給金 障害特別年金 障害特別一時金
第1級 年金 基礎給付日額の313日分 一時金 342万円 年金 算定基礎日額の313日分    
第2級   〃            277日分 320万円   〃            277日分    
第3級   〃            245日分 300万円   〃            245日分    
第4級   〃            213日分 264万円   〃            213日分    
第5級   〃            184日分 225万円   〃            184日分    
第6級   〃            156日分 192万円   〃            156日分    
第7級   〃            131日分 159万円   〃            131日分    
第8級 一時金   〃            503日分 65万円     一時金 算定基礎日額の503日分
第9級   〃            391日分 50万円       〃            391日分
第10級   〃            302日分 39万円       〃            302日分
第11級   〃            223日分 29万円       〃            223日分
第12級   〃            156日分 20万円       〃            156日分
第13級   〃            101日分 14万円       〃            101日分
第14級   〃             56日分 8万円       〃             56日分

 

第1級〜7級までの等級では、障害(補償)給付と障害特別年金は、一時金ではなく年金という形で継続して支払われることになる。

給付基礎日額とは?

事故前3ヵ月間に支払われた賃金(ボーナスを除く)を暦日数で割ったもの。

わたし
わたし
過去3ヶ月間の月収を日給ベースにしたものだね。

算定基礎日額とは?

事故前1年間に支払われた特別賃金(=ボーナス)を365で割ったもの。

ボーナスを日給ベースにしたものという感じ。

わたし
わたし
アルバイトや契約社員等でもともとボーナスが支払われない契約の場合は、障害特別年金または障害特別一時金はもらえないことになるよ。

詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。

私のケースで傷害給付金額を試算

早速、私がいくら受け取れる可能性があるのか計算してみた。

想定される等級

私は、骨折後の後遺障害として、痛み腫れ黒ずみ拘縮(指が曲がらない)が残っている。

痛みは、14級9号が狙えそうだ。

14級9号

局部に神経症状を残すもの

腫れに関しては、該当しそうなものはなし。

黒ずみは醜状障害が一番近いけれども、全体が黒ずんでいるだけであざや傷跡っていうわけでもなくわかりにくいから、何となく認定されなさそう。

足指の可動域制限は、ギプス固定期間に動かさなかったことが原因(=廃用性)で、骨折自体が直接的な原因じゃなさそうだから、こちらも厳しいのでは?

ただ、実際足指は親指と人差し指が曲がりにくい。「足指の用を廃したもの」とは、怪我をした方の指が、正常な側の指の可動域の50%以下になっているものが該当する。

後遺障害の審査は、自賠責よりも労災の方がゆるいと聞くし。

もしこれが認定されれば、12級または13級が認定されるのでは!?

12級11号

一足の第一の足指又は他の四の足指の用を廃したもの

13級10号

一足の第二の足指の用を廃したもの、第二の足指を含み二の足指の用を廃したもの又は第三の足指以下の三の足指の用を廃したもの

足指が曲がらないくらいで歩行はできるし、肝心の「50%以下」も該当するか微妙な感じ。全然そこまでの障害じゃないよね。

そんなわけで、14級9号に認定されるということを想定(期待)して計算してみよう。

障害給付

まず、給付基礎日額を計算しよう。

事故前月収401,700円、14級認定を想定する。

給付基礎日額 = 

3ヵ月分月収 1,205,100円(401,700円 × 3) ÷ 92日 = 約13,100円

 

傷害給付額 = 13,100 × 56日分 = 733,600円

わたし
わたし
14級といえど、かなりの高額が出た!
でも、任意保険会社と示談した時に支払われた賠償額の内容によっては、支給調整が入る場合があるよ。

支給調整とは

傷害(補償)給付では、自賠責の認定が下りた際にはそちらから支給される金額と調整される場合がある。

障害給付は、残った障害が原因で労働能力が下がり、将来にわたり収入が低下する想定に対する補償。

つまり、意味合いが自賠責の後遺障害でいう「逸失利益」に似ている。

そのため、両方を重複して受給することはできない。これを支給調整という。

自賠責(任意保険)から支払われた逸失利益の方が金額が高ければ、労災から障害給付は支給されない。

障害給付の金額の方が高かった場合、自賠責(任意保険)から支払われた額との差額が労災からは支給される。

障害特別支給金

これは等級が認定されたら固定金額で支払われる。

14級の場合、8万円

障害特別支給金は、自賠責の後遺障害補償金との相殺はない。

障害特別一時金

事故前1年間に支払われたボーナス金額を見てみると合計で967,000円だった。そして、14級の傷害特別一時金は算定基礎日額の56日分なので、計算してみよう。

算定基礎日額 = 967,000円 ÷ 365 = 約2,650円

傷害特別一時金 = 2,650円 × 56日分 = 148,400円

障害特別一時金は、自賠責の後遺障害補償金との相殺はない。

給付総額は?

障害給付 733,600円
障害特別給付金 80,000円
障害特別一時金 148,400円
合計 962,000円

わたし
わたし
受け取れる額を合計したらなんと100万円近い金額になった。
もちろん任意保険との示談内容によって調整される可能性はあるとはいえ、これを知らなかったかなり損していたかも!!

知らずに見過ごしてたら大損するところだったかもしれない。

認定されたらいいなぁ。

ということで申請の手続きを進めることに。

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