賠償(任意保険)

後遺障害診断書を書いてもらうときのポイント5つ

後遺障害申請をすると決め、弁護士に依頼することにした直後、症状固定日を迎えた。

本記事では症状固定日に依頼する「後遺障害診断書」の書き方、書いてもらうコツをお伝えする。

症状固定日とは

症状固定日は、「完治した」もしくは「治療を続けてきたがこれ以降は症状が改善しない段階になった」と医師が判断する日。

医師が判断すると言っても、実際は保険会社の裁量も大きい。

一定の期間が過ぎると、保険会社から「治療費支払いの打ち切り」の連絡がある。

私のところにも以下のような口調で電話があった。

お怪我の具合はいかがでしょうか。

先日、医療照会させていただいたところ、主治医の先生より8月末頃までの治療計画と回答がございました。つきましてはそろそろその時期になりますので、治療費のお支払いに関しては今月を持ちまして終了とさせていただく予定となっております。

症状固定の日程について、次回診察の際に主治医の先生にご確認いただけますでしょうか。

なお、症状固定日については、医師の判断によって後ろ倒しすることもできなくはない。
しかし、「治療費の支払い打ち切り」については保険会社の独断で時期を決めることができる。医師が症状固定日を延長したとしても、保険会社のタイミングで治療費は打ち切られてしまう。その場合、打ち切り後の治療費は一旦自費で負担し、症状固定後に保険会社に請求することとなる。
この治療費、保険適用なら3割負担のところ、自由診療の10割~20割負担(自由診療は20割にしている医院が多い)の金額を自分で払う必要がある。つまり、いくら建て替えとはいえ、通院が続くと金額がかさむ。よって、治療費の支払い打ち切りタイミングを症状固定日とするケースが多いようだ。

私の主治医も、保険会社から上述のような連絡があった旨伝えると、「じゃあ8月末で症状固定ということにしましょうかね。」と言っていた。

DMK136の法則

症状固定日を決める目安がある。

打撲・むちうち・骨折を略してDMK。

打撲なら1ヶ月、むちうちなら3ヶ月、骨折なら6ヶ月が、怪我から症状固定までの目安の期間と言われている。

私の場合、骨折で7ヶ月間の治療が認められたので妥当な期間だったのだろう。

症状固定日にすること

主治医の診察

症状固定日もいつもどおり診察してもらう。

それに加えて、最重要なのが「後遺障害診断書」の作成依頼だ。

自覚症状の伝達

後遺障害診断書には「自覚症状」を書く欄がある。

この欄は非常に重要だ。

なぜなら、自分の意志で伝えられる唯一の項目だからだ。医師に自覚症状を伝えて、それを書いてもらう。

また、この項目に記載がない症状は、後遺障害の審査対象にならない

だからものすごく重要な箇所。

私は、気になる症状がいくつかあって当日伝え忘れるといけないので、メモに書いて医師に渡した。

レントゲン撮影

当然、症状固定時点のレントゲン写真も必要。

今回の事故で怪我をした部分や痛みがあった部分は一通り撮影する。

可動域の測定

私の場合、後遺障害認定の見込みは低そうではあるが足指の稼働域制限があるのでそれを計測してもらう。

何やら特殊な器械で足指を曲げては角度を測る。

自分で動かしてめいっぱいのところ(自動値)と、先生に動かしてもらってめいっぱいのところ(他動値)の両方を測り、さらには怪我をしていない方も同じように自動値と他動値を測る。時間がかかる。

お世話になった病院の方々に感謝を伝える

私的に忘れてはならないのが、長い期間お世話になった病院の方々に感謝を伝えること

治療をしてくれた医師の先生、顔を覚えてやさしく声をかけてくれたスタッフの方々、本当にありがとうございました。

骨折して痛みと不安を抱えて初診に訪れた日を振り返ると涙が出る。

痛くて不便であんなに不安でいっぱいだったのに、今ではスタスタ歩けるようになった。その過程をあたたかく見守ってくれた方々。

医療の現場の方には失礼な表現かもしれないが、家族のような友達のような安心感を覚えていた。

そんな病院に出会えたこと、本当によかった!

と、手紙を書いてちょっとした菓子折とともに受付のお姉さんに渡した。

翌週以降も診断書の受け取りもあるし、痛みのためのリハビリ通院にも自費で来るつもりだから、全然最後じゃないんだけど、一応一区切りなんで。

後遺障害診断書のポイント5つ

後遺障害診断書を主治医に書いてもらうにあたって、主治医に「注意事項」を書いたお手紙を担当弁護士から預かったのでそれを渡す。

これはおそらく企業秘密的な部分があるので丸々公開はしないが、要点をまとめると、

①痛みについて具体的に書きすぎないこと

「左足の痛み」程度でよい。
「走ると痛い」とか「雨の日に痛い」とか余計なことを書くと、普段はあまり痛くないかのような読み取られ方をする可能性があるため。痛みについては主観的な部分も多いので、端的にシンプルに痛みがあることだけを表現する。

②画像初見は細かく書く

微細なものでも所見がある場合は書いてもらう。
医師としてはあまり気にならない部分でも、実は痛みの原因になっていて重要な医証となる場合がある。

③可動域制限は全て正確に測る

怪我をしていない側を測定しない医師もいるらしい。医学会が一般的な人の「標準値」があるからそれを使えばいいと思っていることがあるのだとか。
でも、もともとの可動域は人によって異なる。年齢が若めだったり体が柔らかい人は標準値より可動域が大きい場合があるのでなおさら、怪我をしていない方の可動域もきちんと実測してもらう必要がある。

④症状が軽減する可能性は絶対に書かない

後遺障害診断書の最後の項目に「今後の障害内容の増悪・緩解の見通しなど」の欄がある。

ここも重要で、「年月とともに緩解していく可能性あり」などと書いてしまうと後遺障害は認定されない。「今後も治ることはない」ニュアンスで書いてもらわないといけない。

⑤医師の診断を尊重する

こう書いて、ああ書いて、と注文ばかりすると、医師からしてもいい気はしないだろう。

あくまでも医師の診断は尊重し、「審査の都合上、一部の表現だけ気をつけてほしい。」という感じで伝える。

日々の診察でコミュニケーションが取れていれば、書き方に関して依頼することに医師も抵抗は示さないと思われる。

私の後遺障害診断書、実物公開

これが私が実際に提出した後遺障害診断書だ。

医師も私の依頼に従って丁寧に書いてくれたと思う。

あとはこれを弁護士に送って、後遺障害申請の被害者請求をお願いするだけだ!

 

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