私:自転車、相手:乗用車で交通事故を起こした。
当然、事故となれば警察を呼び対応してもらうことになる。
まずは救急車を呼ぶ。
事故によって、私は足を怪我していて歩けないため、救急車が到着するとすぐに救急車にタンカーで乗せてもらう。
そのため私は現場にはおらず、救急車の中で応急処置を受けていた。
その間相手方が警察に事故の状況を説明していた。
現場での警察の対応
救急車の中に、警察官が来て私に質問をする。
以上。
これで終わり?とあっけなかった。
その後、現場で実況見分を行うというが、私は病院に搬送されるため立ち会えない。
現場を夫に任せて病院に向かうことになる。
搬送先の病院が決まり、救急車は出発できる状態になるが、外では実況見分の準備をしているらしい。
救急隊員の方が気を利かせて警察官をもう一度呼んでくれる。
救急隊員の方が、現場を離れる前に「事故の手続き方法」を私に説明するように警察官に促してくれた。
警察官はしぶしぶ部課名、名前、電話番号を書いた紙をくれる。

その時に警察が言った言葉。
警察官はそう言ってすぐに私の元を離れたが、救急隊員の方は「おまわりさんはああ言っていますけど、今日診察が終わって家に戻ったら連絡してくださいね。必ず手続きがありますから。」と私に念押ししてくれた。
後になって考えてみると、救急隊員の方はその場で、私の足が骨折していることをわかっていたはずだ。
(医師ではないので診断してその場で患者に伝えることはできないのだろう。)
だから、事故は明らかな人身事故である。
人身事故の場合、全治期間によって相手方の処分に影響があるため、必ず病院の診断書の提出が必要となる。
だから、警察とのやりとりは実況見分で終わりなわけがないのだ。
あとで必ず警察署に診断書を提出しに行く必要がある。
だから、救急隊員の方は警察官がこのまま私とのやり取りを終わらせようとしたことに気づいて、
警察官を呼んでくれたのだ。
なのに、「何かあったら連絡ください。」はおかしい。
診断書が必要なんだから、あとで「何かある」に決まっている。
でも警察は人身事故の届け出の説明は一切しなかった。
事故の後の警察の対応
帰宅後、救急隊員さんに言われたとおり、もらったメモにあった警察に電話をかける。
・・・で?
で?っていわれても。
で電話終了。
一時停止を無視した私が悪い。とりあえず怒られて終わった。
人身事故の手続きの説明は一切なかった。
警察の役割は?
そして事故から約3か月後、事故証明書を取り寄せると物損事故として処理されていることがわかる。(実際には「物件事故」と表記される。)
これが実物をスキャンしたもの↓
私が物件事故で処理されていることを知ったのは、事故からもう数ヶ月経っていたので、今さら人身事故に切り替えることはできない。
示談の際に不利になるのではないか・・・という不安も多少あり、警察の対応に不信感が湧いてきた。
明らかに怪我をしているのに人身事故で取り扱おうとしない。
その理由はおそらくこうだろう。
- 一時停止無視をした方が悪い。(交通ルールを無視した人間を被害者とは言えない?)
- 物件事故の方が事故処理事務が楽。
でもそれは間違っていると思う。
事故の示談交渉において、どちらが悪いかは警察が決めることではないのだ。
事実、過失割合は4(私):6(相手)となっている。
本件は人身事故で処理するべきだったと思う。なぜなら骨折という大怪我をしているのだから。
この事故で知った。
警察は何も教えてくれない。
だから、自分で調べて事故後すぐに自分で人身切り替えの手続きをしておくべきだった。
もちろん相手方の処分に影響することなので、事務的な問題だけではないのだが。
怪我をしていたら人身事故。物だけの被害だったら物件事故。
でも怪我が軽微な場合は怪我があっても物損事故で処理したり、相手方への処分を気にして被害者の希望で物損扱いにすることも実務上はあるらしい。
でも、骨折は軽微な怪我ではないでしょう。相手方への処分は気になるけれど、そもそも事故処理の仕方で相手に出る影響が変わることすら私は知らなかった。
だから、自分で調べて自分で動かないといけない。
自分で調べないと後で不利になることもある。
人身切り替えは事故後数日以内なら取り合ってくれるらしいが、1週間以上経過すると特殊な事情がない限り難しくなるらしい。
怪我をした直後にそこまで気が回らなかった。痛みと後悔で頭の中がいっぱいだった。
でも、言われたことをするだけでは、自分は守れない。
無知を自覚し、とことん調べるべし。
自分を守れるのは自分なのだ。