犬を飼い始めた方には検討してほしいペット保険。
ペット保険を提供している会社はいくつもあり、初めての方には選ぶのが難しいのはよくわかる。
本記事では、トイプードルを飼い始めてから1年で総額100万円もの治療費がかかった私が、保険選びで着目すべき点について説明していく。
Contents
ペット保険の違い
ペット保険の見るべき大きなポイントとしてまずは以下の3つを紹介する。
- 補償の割合
- 支払い限度額
- 入院のみか、通院も対象か
① 補償の割合
商品によって80%や70%といった高補償率のもの、50%の中程度の補償率のもの、20~30%の補償率が低めのものがある。
90%や100%という補償割合の商品も中にはある。
当然、補償割合が高いほど保険料も上がる。
補償割合は保険料とのバランスで選ぼう。
ひとつ気をつけたいのは、歳をとってから補償割合の高いプランへ変更しようとしてもできない場合があることだ。これは、高齢化によって病気のリスクが上がるといった事情があるためだ。後で変えられなくなる可能性も踏まえて、補償割合は慎重に選ぼう。
② 支払い限度額
保険の中には、支払い限度額がある。
いくら必要な治療とはいえ無制限に保障してくれる保険はほとんどなく、「1日あたりに支払える上限額」や「1年間で支払える上限額」や「1年で使える回数」などのいずれか、もしくはこれらの組み合わせで支払い限度額設定されていることが多い。
支払い限度額を超えてしまうと、補償割合の範囲内でも、その分は補償してもらえないことになるので、補償割合と併せてよく見ておく必要があるポイントだ。
③ 入院のみか、通院も対象か
保険の中には、軽めのプランでは入院のみが対象というものがある。
入院が必要なほどの大きな病気や怪我に備えられればいいのか?
通院も入院も両方対象の手厚い補償を望むのか?
ここも保険選びで大きな分岐点になる点だ。
保険会社比較例
説明してきた3つのポイントについて実際のペット保険で見ていこう。
例として、有名なアニコム、人気が高いアイペット、私が加入しているペット&ファミリーの3社の商品で比較してみる。
アニコム損保 どうぶつ健保ふぁみりぃ |
アイペット ペット保険うちの子 |
ペット&ファミリー げんきナンバーわん |
|
補償割合 | 70% | 70% | 70% |
保険料 (トイプードル2歳の場合) |
3,440円 | 2,880円 | 3,110円 |
通院 支払い限度額 |
○ 1日14,000円まで (年間20日まで) |
○ 1日12,000円まで (年間22日まで) |
○ 制限なし |
入院 支払い限度額 |
○ 1日30,000円まで (年間23日まで) |
○ 制限なし |
|
手術 支払い限度額 |
○ 1回140,000円まで (年間2回まで) |
○ 1回150,000円まで (年間2回まで) |
○ 制限なし |
年間支払い限度額 | 実質56万円まで | 実質122.4万円まで | 70万円まで |
(価格・内容は2020年7月現在)
保険会社によってそれぞれ設定が異なる。
アニコム「どうぶつ健保ふぁみりぃ」やアイペット「ペット保険うちの子」では、1日あたりの支払い限度額が設定されている。一方でペット&ファミリー「げんきナンバーわん」では年間限度額の範囲なら1日あたりの上限は無制限に使用できる。
保険選びには他にも要素がある
比較表を作成したが、保険選びにはほかにもみるべき点がまだまだある。
たとえば以下のようなポイントだ。
- 保険を申し込みしてから使用可能になるまでの「待機期間」の設定があるかどうか
- 保険を使用する度に「免責額」の支払いが必要になるものかどうか
- 年齢を追うごとに「保険料の上がり方」はどの程度か
- 「終身保険」かどうか
- 「対象外となる治療」は問題ないか
これらはどれも保険会社や商品ごとに設定が異なる。
保険に加入するにあたって、「譲れないポイントはどれなのか」きちんと考えておこう。
補償内容と価格以外にも、会社ごとに特徴があるんだなぁ。
我が家の保険使用例
うちのトイプードルは誤飲処置で入院手術15万円、骨折で入院手術70万円、その他外耳炎や下痢などの通院治療経験もあり、飼い始めて1年経たないうちにトータルで100万円近い治療費がかかった。動物病院にもあまりに頻繁に通いすぎて常連扱い・・・これはよくないことです・・・反省。
誤飲処置の手術は1泊2日で15万円で済んだので、上記3商品ならカバーできる範囲だ。

しかし、骨折の手術は最先端手術を選択したこともあり、単発で50万近い出費が発生した。つまり、商品によっては手術1回あたりの上限額を超えてしまっていた可能性がある。幸にしてちょうど加入していた保険は手術1回の上限が設定なく、年間上限のみ設定があるプランだったので、補償割合を超えて自己負担になることはなかったので救われた。

支払い限度額を超えるほどの医療費がかかることはそう多くはないと思われるが、どこまでを想定して備えておくか、よく検討しよう。
保険選びは愛犬のために
「最も良い保険」は一つではない
どの保険が良いか?という質問に対して、答えはない。
保険料をできるだけ安く抑えたいのか、補償を手厚くしたいのか、重要なポイントが人によって異なるためだ。
だから、全ての人が入るべき保険というのは決まっていない。
申し込みの前に商品資料をよく読もう
保険を真剣に検討する際は、資料請求をして確認してほしい。
資料請求だけなら各社とも無料!
届いた書類は字が多くてちょっと抵抗があるが、きちんと理解しておくことが重要。
保険の選び方によって、万が一の時に愛犬に提供できる医療の選択肢が変わることもある。
保険の内容を理解した上で、申し込む保険を決めよう。
大切な家族のために。安心できる暮らしのために。