妊活を始めるために訪れた不妊治療病院で「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」と診断を受けた私。
妊娠希望で、早く治療を開始したいと言う私に医師から提案されたのは、
排卵誘発剤を飲んで卵胞を育てることだった。
Contents
排卵誘発剤とは?
排卵障害がある場合に処方され、飲むことで卵胞の正常な発育を促し、排卵しやすくしてくれるお薬。
薬を飲んでしばらくしたら、卵胞が育ったかどうかエコー検査で確認する。そこで、卵胞が十分な大きさまで育ったことを確認できたら、排卵を誘起させる薬で排卵を促すという。
卵胞が育ったかどうか確認しましょう。
ということで排卵誘発剤での治療を開始。
1周期目 クロミッド1錠×5日間
D3 服用開始
クロミッドを月経周期3日目から5日間飲んだ。
錠剤が結構大きめで口に入れた途端溶け出す感じなんだけど、めちゃくちゃ苦くて口に残るのがキツくて飲み慣れなかった。
がんばって5日間飲んだんだけど、結局排卵には至らなかったよ。
1周期目の基礎体温表はこちら。

D12 卵胞育たず
D12に受診したものの、卵巣の中に育っている卵胞は見当たらず、小さな卵胞が少しあるだけだった。
また1週間後に来てください。
D19 まだ卵胞育たず
1週間後のD19。
受診したものの、先週時点から変化なし。
また1週間後に見て、だめなら一旦リセットしましょう。
D25 不正出血開始
さらに1週間後のD25。
この日、不正出血が始まった。
D31 強制リセットへ
仕事が残業続きでなかなか受診に行けずにD31にようやく受診。
一旦生理を起こして次は薬の量を増やしてみましょう。
ということで、プラノバール(中容量ピル)を飲んでリセットすることに。
2周期目 クロミッド2錠×5日間
D3 服用開始
この周期はクロミッドを1回2錠に増やすことになった。
少しずつ飲み方のコツを覚えてきて、苦味にも耐えられるようになってきたかも。
でも結果は出ず、残念。
2周期目の基礎体温表はこちら。

頑張って飲んだ成果もむなしく、またしてもダラダラと低温期が続き卵胞は育たなかった。
そして全周期より早くD20から不正出血開始。
このとき、かなり暗い気分になった。
排卵誘発剤を飲んでいるのに全然効かないなんて、本当に妊娠できる日が来るのだろうか・・・と不安に襲われる。
D29 強制リセットへ
その後少し粘ったものの卵胞は育たず、D29からプラノバールを飲み強制的に生理を起こさせることになった。
次の周期は別の排卵誘発剤を使ってみましょう。
3周期目 レトロゾール1錠×5日間
クロミッドから変えてレトロゾールというお薬を飲んでみることに。
レトロゾール、別名フェマーラ。
D3 服用開始
クロミッドは保険適用なのに対し、レトロゾールは保険が利かないので薬価は高め。といっても1錠200円くらいなので、5日分で1,000円ちょっとで済んだ。
飲みやすさは最初からこっちがよかった!!と思ったし、実は結果もこっちの方がよかった!
3周期目の基礎体温表がこちら。

D12 卵胞12mm
レトロゾールを飲みおわり、D12の診察で1つの卵胞が12mm、もう一つが9mmと成長しているのが確認できた。
1週間後・・・いや、5日後にまた来てください。
おおおお!やった!!
首席卵胞が育っている!!!
D17 卵胞20mm
そしてD17の診察時、卵胞がかなり大きくなり、排卵目前になっていると聞いた。
今日、排卵を誘起させる点鼻薬を処方します。
明日の夜寝る前に点鼻し、明後日の夜タイミングをとってください。
わーーー!!先生からついにタイミングという言葉が!!
排卵が迎えられそうといううれしさと、妊活できているという実感に襲われてとにかくうれしい!!!
D18 スプレキュア点鼻
診察の翌日、D18には排卵期に出るとされるのびーる透明なドロっとしたおりものも確認できた。
なんかうまくいきそうな予感!!
夜寝る前の23時に点鼻薬を使用し、翌日タイミングをとった。
高温期になるまでに数日かかったけど、無事に高温期に入り、排卵はできた様子。
D34 リセット
しかし、D34に生理がきてしまいこの周期はリセット。
4周期目 レトロゾール2錠×5日間
次の周期。
ただちょっとレトロゾールの効きが遅かったような感じもあるので・・・
お薬増やしてみてもいいですが、どうしましょう?
アグレッシブに行きたい気分(なんだそれw)だったので、薬を1回2錠に増やしてみた。
D3 服用開始
月経3日目から1日2錠を5日間服用した。
3周期目の基礎体温表がこちら。

D12 卵胞16mm
卵胞は順調に育っていた。
D15 卵胞24mm + スプレキュア点鼻
D16の診察時に卵胞が24mmまで大きくなっており、前回より早く卵胞が成長したことが確認できた。
医師の指示どおり、D16の夜にスプレキュアを点鼻し、D17の夜にタイミングをとった。
D33 リセット
しかし、この周期も妊娠には至らず生理が来てしまった。
5周期目 レトロゾール2錠×5日間
前の周期でレトロゾールを2錠にしてよく効いたので、今回も同じ方法を継続。
この周期に妊娠に至ったのだ!!
妊娠した周期の基礎体温表

D15 卵胞22mm + スプレキュア点鼻 + タイミング
卵胞はD15の診察時に22mmまで成長しており、その日にスプレキュアを点鼻。
実は前周期と前々周期で気になっていたことがあった。
それはタイミングを取る日のことだ。
スプレキュアを点鼻すると、一般的には36時間後に排卵すると言われている。
医師にも、スプレキュア翌日の夜にタイミングを取るように指示されていたが、スプレキュアを点鼻した翌日の夜には下腹部の痛みが出たり、乳首が擦れて痛いような感覚があった。
私はこれを「排卵痛」の一種で「排卵真っ只中の痛み」だと思っていたが、なんとなく「排卵後の痛み」なのでは!?と思うようになった。
スプレキュア点鼻の24時間後のタイミングで、タイミングは間に合っているのだろうか・・・不安に感じていた。
この周期はこの不安を払拭すべく、自己判断でスプレキュアを点鼻した日にタイミングをとってみた。
この判断がよかったのかどうかはわからないが、この周期で妊娠できた。
PCOSでも妊娠できる!

本格的な不妊治療を初めて5周期目で妊娠に至ることができた。
28歳、典型的なPCOSで自然排卵はほとんど起こらない体質。
でも人工授精や体外受精まではせず、排卵誘発剤(レトロゾール)とタイミング法で授かることができた。
その後第1子を無事に出産、第2子は5年後にレトロゾール+シリンジ法で授かりました!!