賠償(任意保険)

交通事故骨折で有休消化!休業損害補償でいくらもらえるの?

私は交通事故で足を骨折した。

普段は会社員として働いているが、骨折後は満員電車に乗っての通勤が難しいため、会社に頼んで1ヵ月間在宅ワークとさせてもらった。

その期間においても、痛みのあまり仕事ができない日や通院のために休む日があり、有給休暇を使用した。この有給休暇が休業損害の対象となる。

本記事では、一般的な給与所得者(会社員など)の場合の休業損害について、私の実例を使って説明する。

(会社役員や自営業の方は計算方法が一部異なる。)

休業損害とは?

交通事故で怪我をした後、入院や通院もしくは自宅加療のために仕事を休んだ場合、自賠責保険(または任意保険)で休業損害として収入を補償することを言う。

有給休暇も対象

休業損害には、実際に収入が減る「欠勤」だけではなく、「有給休暇」を使用して休んだ場合も対象となる。

有給休暇を取得した場合実際には収入は減らないが、本来であれば自由に取得できたはずの休暇を怪我により使用しなければ無くなってしまったという状況を考慮し、「有給休暇の権利を買い取る」ような形で、休業損害の対象とされる。

欠勤の場合も有給休暇の場合も、休業損害の計算方法は同じだ。

休業損害の計算方法

自賠責保険の基準による計算方法

自賠責保険に請求する場合、以下のような計算式となる。

休業損害 = 5,700円 × 休業日数

※ただし、1日あたりの基礎収入5,700円を超えることが明らかな場合は、1日あたり19,000円を限度として実際の損害額が認められる。

私の場合、1日あたりの基礎収入が5,700円を超えるため、それを証明するために会社に休業損害証明書を記入してもらった。

1日あたりの基礎収入 = 事故前3ヵ月間の収入 ÷ 90

※収入には各種手当てや通勤交通費も含む。

休業日の数え方

丸1日休んだ日は1、半休の日は0.5として数える。

土日は連続して休んでいた場合のみ数えられる

事故後連続して休んでいた場合、土日祝日(公休日)も休業損害対象の日として数えられる。

しかし、私のように在宅ワークをしていて休んだ日が飛び飛びの場合、その間に土日があっても数えることはできない。

休業損害証明書の実物を使って計算してみよう

これが私が実際に保険会社に提出した休業損害証明書だ。

1日あたりの基礎収入 = 事故前3ヵ月間の収入 ÷ 90

1日あたりの基礎収入 = (401,389 + 401,389 + 401,389) ÷ 90 = 13,379.6円

私の場合、9日間休んだので、

休業損害 = 13,379.6円 × 9 = 120,417円

12万円もの金額が休業損害として受け取れそうだ。

 

しかし、気になる点が1つある。

私の1日あたりの基礎収入は本当にこの金額なのだろうか。

90で割っているのが腑に落ちない。

それはカレンダー上にある日数ではなく、実際に働いた営業日数が元になるはずでは?

1ヵ月間で働いているのは営業日のみでだいたい20日。1日あたりの基礎収入を出すなら、3ヵ月分の営業日で60で割るのが妥当なのでは?

1日あたりの基礎収入を営業日ベースで計算できる?

保険会社の回答

保険会社の回答はNoだった。

90で割って基礎収入を出すのが決まりとなっているらしい。

しかし、過去の裁判の判例では、営業日単位つまり60で割って出すことを妥当とした判例があり、弁護士の基準となる通称「赤本」には以下のような記載がある。

「給与所得者が就労しながら一定の頻度で通院を行っている場合」には「被害者側が⒝の計算方法で算定した休業損害を請求しており、証拠上、事故前の具体的な稼働日数、支払を受けた給与の金額を認定できる場合には、⒝の計算方法によることが相当ということができます。このような場合に、⒞の計算方法を採用すると、収入日額が低くなり、理論上は休業損害を過少に認定することとなります。」

*(b)は営業日を元にした計算、(c)は暦日数を元にした計算を指す。

つまり、保険会社の回答と弁護士の基準が異なっていることになり、これは1つの争う点になり得る。

担当弁護士の回答

基礎収入日額の算出について、担当弁護士に尋ねたところ、

「示談交渉の際には、実労働日数をもとに基礎収入日額を算出し、保険会社に請求します。ただし、保険会社からこれを受け入れて支払うかどうかは保険会社の判断も関わるため断言はできかねます。」

とのことだった。

判例があるとはいえ、弁護士も結局は交渉してみないとわからない、ということだ。

実際の受給額は?

私は現在、まだ示談交渉の段階に達していない。(2020年4月現在、後遺障害異議申し立て中)

そのため、示談交渉が終わり、休業損害の金額が判明した段階で、実際にいくらだったか公開する予定だ。

 

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