交通事故で左足を骨折した。
骨折部位は、左足第2と第5の中足骨。足の人差し指と小指につながる足の甲の骨だ。

骨折すると治るまでは元どおりの生活はできない。
生活の中では多くの不便に直面する。
本記事では、私が骨折をして個人的に特に辛かったことを3つ挙げてみる。
Contents
1位 鬱血
骨折してから3日。
シーネを付けて包帯を巻いているから実際に患部を見ることはできないが、ずいぶん腫れてきたのがわかる。
包帯の中でパンパンに腫れ上がっている感覚があったよ。
骨折当日はなかった痣が、包帯の隙間から見える。どんどん痣も出てきているようだ。
この時期、足を下げているのがとにかく辛かった。
少しでも足を下に下げるのがつらい。
それはなぜか?
足を下げると、患部に血が溜まるから。
血がたまるような感じ。
腫れているのがさらに腫れるような感じ。
この現象、鬱血(うっけつ)というらしい。
ずーっと重苦しい感じが続くの。
でもこれがまじでキツかった。
パンパンになって、皮膚がはち切れそう。
同じように足を骨折した人のうっ血がつらいっていう人はネットでもあまり見かけないけど、、、私が骨折が治る過程で最もつらかったのは、まぎれもなくこの鬱血。
頭に血が上っても逆立ちをやめれば治るけど、足はもともと下にあるから治らないって話。
皮膚の下ではあらゆる血管が損傷して出血中。
うまく血が巡らないから局所的に溜まっちゃう。徐々に修復が進むと、血がちゃんと流れるようになって、元に戻るとのこと。
鬱血の対処法は?
骨折4日目の通院で、鬱血の対処法を主治医に聞く。
足を下にしているのがとにかく辛くて。
とにかく足を高く上げておくこと。できるのはそれだけだよ。
足を上げているのがたしかに楽。
ええ。そりゃ常に足をあげておきたいけど、たとえば病院の待合室とかではさすがに寝転がって足を上げてはおけないでしょう。
でもお行儀よく足を床につけて病院の待ち時間を過ごすのは私には無理だった。
苦肉の策として、左足を伸ばした状態で椅子に上げていた。片脚の開脚。
椅子のスペースはとるし、見苦しい姿だけど、うっ血のつらさには代えられない。
すいているときならいいでしょう、と開き直って変な座り方。
御行儀悪くてごめんなさい。どうか今だけ、許してください。
骨折3日目から10日目くらいまではとにもかくにも鬱血がつらくて、ほぼ一日中横になっていた。
2位 痛み
骨折の痛み。
骨折直後は興奮してよくわからなかったけど、病院から帰宅すると痛みを感じる。
そして、日を追うごとに痛みも増していった。
触らなくても痛い。
寝ているだけで痛い。
痛くて眠れない!!
痛みのピーク
痛みのピークは骨折直後から2週間後くらいまで続いた。
痛くて寝付けない日もあった。
寝付いた後も痛みで起きる。
夜になるともっと痛い
骨折の痛みは日中よりも夜の方がつらかった。
先生にそれを言うと、やはり夜の方が痛みを訴える方が多いらしい。
体内にはコルチゾールというステロイドのようなホルモンがある。抗炎症作用や痛みを抑える作用がある。
夜は日中に比べてそのコルチゾールの分泌が減る。
だから、夜間は一般的に痛みをより感じやすくなると言われている。
痛みのピーク
痛みのピークは骨折直後から2週間後くらいまでだった。
患部を触ったり体重をかけたりしなければ、痛みは気にならなくなったよ。
痛みの対処法
我慢せず痛み止めを飲もう
病院ではロキソニンと胃薬を処方してもらった。

ロキソニンは効くのが早い。
しかし!効果が切れるのも早い。
ロキソニンを飲んでやっとの思いで寝付く。
でも、2時間後くらいに痛みでまた目が覚める。
前回のロキソニン服用から4時間経ったのを待って、また飲む。
やっと寝る。
この繰り返しですぐ朝になる。
別のことを考えよう
何もやることがなくて(正確に言うと何もできることがなくて)、じっとしているとずっと「痛い、痛い」くらいしか考えることがなくなってしまう。
これのせいで、「痛い」ことの印象が強くなる。
でも、気づいたことがあった。
あるとき、寝ようとして目をつぶって痛みに耐えていたら、震度1の地震があった。
大した揺れではなかったけど、「あ!地震だ!」「揺れが大きくなるなら逃げないと!この足で逃げられるかな」なんて考えていた時は数秒間痛みを忘れていたりもした。
別のもっと重要なことを考えていると、一瞬痛みが気にならなくなったのだ。
別の何かを考えたり、本や雑誌を読んだりして意識を他のことに向けると気が紛れて良さそう!
3位 歩けないこと
鬱血、痛みの次に、やはり歩けないということも当然辛かったことのトップ3に入る。
トイレに行くのも松葉杖頼り。
できないことばかり
- 家事ができない。
- 子どもが泣いてもすぐに駆け付けられない。
- 宅急便が来てもすぐに出れない。
- 一人で買い物に行けない。
・・・挙げればキリがない。
一回応答したはずなのに。
きっと忙しい中で待ち切れなかったんだろうな。
当たり前にできていたことができないのは、もちろん辛い。
多くの人に迷惑をかけている自分が情けない。
よかったことも
でも、「歩けない」ことが最も辛かったこと1位にならなかったのは、歩けないことによってよかったこともあったから。
よかったこととは、人との優しさに触れたこと。
- 私が家事ができない分、家族が代わってやってくれる。
- 通院先では歩くのが遅い私に、看護師さんが「ゆっくりでいいよ。」と声をかけてくれる。
- 買い物では見知らぬ人が「大丈夫?」と声をかけてくれたり、手伝ってくれたりする。
- 電車で席を譲ってもらえる。
骨折を治す過程で、数えきれないくらい人の優しさに触れた。
ちょっとした声かけがものすごくありがたく感じることが多かった。
私も骨折が治ったら、誰かを助けることができるかな。
骨折は治る!
骨折して今が一番辛い!という方。
きっと今よりよくなる日が来ます。
今ちょうど鬱血が辛い方。大丈夫、もう少しで辛さは引きます。がんばって!!!
痛みが辛くて眠れない方。大丈夫、もう少し耐えればぐっすり眠れる日は来ます。
歩けなくて困っている方。人にたくさん甘えてください。
他人はあなたが思っている以上にあなたの支えになりたい、と思っています。
だから遠慮しなくて大丈夫。
この一番辛い時期をなんとか乗り越えられるように!応援しています!