交通事故後、治療を続けたにもかかわらず痛みが残っている。
後遺障害申請をするべきかどうか、悩む人も少なくない。
明らかな醜状障害や機能障害が残った場合は悩むまでもないだろうが、私のように「局部に神経症状を残すもの」14級9号だと、認定される可能性が全くわからず特に悩ましい。
そんな風に考える人もいるだろう。
後遺障害申請を迷う理由
私も後遺障害申請をするかどうかでものすごく迷った。
認定されなければ時間の無駄
理由の一つとして、もし認定されなかったらそれはただの時間の無駄に終わる。
申請から結果が出るまでには早くても2~3ヶ月はかかると聞くし、それで非該当だったら単純に示談がその分遅れることになる。
手間と費用もかかる
後遺障害申請をするには、主治医に「後遺障害診断書」を書いてもらう必要があり、それには費用もかかる。
主治医に「後遺障害診断書」を頼むのは、治療してもらったのに治らなかったと言っているみたいでいい気分はしない。
それに診断書費用もかかる。私の場合は、10,800円(消費税8%の時)だった。
後遺障害が認定されなければ、診断書費用も返ってこない可能性が高く、この手間と費用の分、損をすることにもなる。
自分以外の誰かの意見を聞こう
後遺障害申請をするかどうかの判断をするときって、長期間の通院を継続して来てかなり疲れているタイミングだと思う。
そのせいか、私は気持ちの面で、「もう終わりにしたい」感情が強く、後遺障害申請もしなくていいかなという方向に傾いたことがあった。
でも、家族や友人に話すと答えは逆だった。
身近な人たちはみな口を揃えて、後遺障害申請をした方がいいと応援してくれた。
また、無料の弁護士相談にも行った。
我慢できる程度の痛みだから申請を迷っているという点を相談すると、このように説明された。
証明すべき点は痛みが残っているという事実です。
後遺障害が認定されれば、その分賠償の範囲は広がります。
可能性は十分にありますよ。
人の意見を聞くと、このままフェードアウトするのではなく、最後まで頑張った方がいいと思えるようになった。
長い人生、ずっと残る事故の記憶
これを書いている今、私はまだ後遺障害申請の結果を待っている段階だ。
症状固定からまもなく1年。
かなり待たされている。
その間、足の痛みは依然として残っている。
もしこの足の痛みがずっと消えなかったら・・・
これから先の人生で、
外を歩いていて、
子どもと遊んでいて、
ふとした時に痛みが辛くなって、その度に事故のことを思い出すかもしれない。
きっと事故のことは一生忘れられない記憶に残る。
だから、痛みが残っているんだったら、戦い抜くべきだと思う。
辛い思いして、頑張ってきて、あと一踏ん張り。
うん、やれることはやり切ろう。
私はそう思った。