損保算出機構が公開している後遺障害の審査に係る所要日数のデータがある。
(ただし、被害者請求に限る。)
審査は7割が30日以内に結果を出しているらしい。
もっとかかるイメージなんだけど・・・
Contents
後遺障害審査のプロセス
後遺障害申請の書類を提出してからのプロセスを想像してみよう。
審査プロセス
*あくまでも私の想像です!!
- 書類発送
- 郵便到着(+1~3日)
- 書類確認〜受付(+1~3日)
- 自賠責事務所内で審査担当者に回付(+1~3日)
- 審査(30日~?)
- 結果の決定・承認〜担当者に回付(+3~5日)
- 結果通知の準備(+1~3日)
- 通知発送(+1~3日)
- 結果通知到着
こうみてみると、審査の前後に書類の転送にかかりそうな感じがする。
1ヶ月あたり平日が20日くらいであることを考えると、審査前後のプロセスだけで1ヶ月かかってもおかしくなさそう。
後遺障害申請書を提出してから1ヶ月で結果通知が受け取れるということはなさそうだ。
公表されているデータから審査自体は8割が30日以内に結果を出しているとのことなので、申請書提出から2ヶ月くらいが結果通知の目安だろうか。
もちろん、案件によっては30日以内に結果が出るとは限らない。
私のケースでは所要期間は7週間
では、私が後遺障害申請をしたときの実際のタイムラインをみてみよう。
後遺障害申請から結果通知が届くまで実際のケース
- 10/1(火)に後遺障害申請書類発送
- 10/2(水)たぶん先方に書類が到着
- 10/8(火)受付(結果通知に添付されていた書類で受付日の記載あり)
- 11/15(金)に審査終了(結果通知に添付されていた書類で受付日の記載あり)
- 11/21(火)結果通知発送 (結果通知の消印で確認)
- 11/20(水)結果受領
後遺障害申請の書類を投函してから50日で結果を受け取った。
約7週間、つまり2カ月弱で結果が来た。
書類に不備チェック等もあるのだろう。郵送してから受付までに約1週間かかっている。
受付がされたら書類は審査に回されて、審査所要日数のカウントが始まるのだろう。
そう考えると、私のケースも審査の日数自体は30日以内だったのかもしれない。
私が受け取ったのも非該当の通知・・・。7週間で届いたので早かったと言えるかもしれない。
異議申立ての審査日数はさらに長い
異議申立てでは、もっと日数がかかることが多い。
私の場合、実に5か月かかった。
異議申立て書類発送から結果通知まで実際のケース
- 3/18 書類発送
- 3/19 おそらく先方に書類が到着
- 3/24 受付(結果通知に添付されていた書類で受付日の記載あり)
- 7/31 結果通知発送 (結果通知の消印で確認)
- 8/3 結果受領
異議申立ては結果を受け取るまでに5ヶ月もかかった。
時間がかかった理由は3つだろう。
異議申し立ては上層機関が審査するため
異議申立ては、初回の後遺障害審査をする担当者とはちがい、もっと上層の審査機関が審査をすることになる。
専門部隊に審査をしてもらうわけだから、時間がかかって当然だ。
医療照会が必要だったため
私のケースでは、審査にあたって通院していた病院に、症状経過などに関する医療照会が行われた。
医療照会をすると、病院から回答が来るまでは審査が止まる。「待ち」の時間が増え、病院からの回答が遅ければその分審査が進むまでに時間を要する。
コロナの影響で担当者の出社日数が減ったため
私が異議申立てをしたのは、まさにコロナが流行り始めた頃。
審査の期間中に緊急事態宣言も発令された。
弁護士に聞いた話だと、自賠責保険会社の職員の出社は4日に1回ほどに絞られていたらしい。
オンラインでもできる仕事もあれば、郵便物の受け取りなど出社必須の業務もあるはずなので、通常よりも審査や車内処理に日数がかかったことはあり得る。
等級が上がったため
等級を上げると言うことは前回の結果を否定するものであり、自賠責にとっても払い出しが増えるものだ。
おそらく、事務所内で上司の承認は必要だろうし、等級変更がない場合に比べて必要なプロセスが多そうだなという気がする。
結果通知はひたすら待つのみ
私は初回の申請結果は予想よりも早く来て、非該当だった。
異議申立ては時間がかかったけど、等級が認定された。
いずれにせよ、申請を提出したらできることはあとは結果を待つだけ。