賠償(任意保険)

後遺障害14級9号が認定されたらいくらもらえる?

私は交通事故で足(中足骨)を骨折し、7ヵ月間の治療を経て後遺障害14級9号の認定を目指して申請することにした。

後遺障害14級9号

「局部に神経症状を残すもの」

私の場合、骨折はきちんと骨癒合したため、痛みが残っていることを証明するのは難しい。

それでも、痛みに対して治療を根気強く続けてきた通院実績はあるし、主治医からも「骨折という大怪我をすると、レントゲンで治ったように見えても痛みが残ることはおかしくない。痛みとは気長に付き合っていく必要がある。」とアドバイスをもらった。

痛みがあることは紛れもない事実であり、申請前に諦めてしまうよりできる限りのことをしよう!と後遺障害申請をすることを決心した。

後遺障害が認定された時に得られる金額

後遺障害慰謝料

認定されると、その等級によって後遺障害慰謝料を受け取ることができる。

後遺障害が認定された時、任意保険会社は基本的には自賠責基準の金額を賠償額として示談を持ちかけてくるらしい。一応自賠責基準とは別に任意保険基準という後遺障害慰謝料金額の設定もあるが、基本的にはよほど交渉しない限りは自賠責基準を使うらしい。

14級の後遺障害慰謝料は自賠責基準で32万円。
別表より)

逸失利益

逸失利益とは、後遺障害が残ったことによってその後の人生において仕事に制限がかかり、収入が減るを想定して、その減ってしまう収入相当額を補償するためのもの。

逸失利益
①基礎収入額 × ②労働能力喪失率 × ③労働能力喪失期間のライプニッツ係数

基礎収入額には会社員の場合は基本的には前年の年収を採用する。
私の場合、年収約500万円。

労働能力喪失率は、14級の場合5%。

労働能力喪失期間は、後遺障害の内容にもよるが、基本的には67歳まで就業可能と考え、67歳から症状固定日時点の年齢を引いたものと考える。
ただし、14級9号のような比較的軽い痛みの場合、労働能力喪失期間は3年とか5年しか認めてもらえないことも多い。
今回は5年で計算してみる。5年のライプニッツ係数は4.329だ。

(2020年4月1日に法定利率が5%から3%に変更になり、ライプニッツ係数も変更になった。どちらのライプニッツ係数が適用されるかは事故日によるらしいのでよく調べよう)

各等級の基準値やライプニッツ係数は別表より

逸失利益
①500万円 × ②5% × ③4.329
=約108万円

ということに。

受け取れる金額は?

後遺障害慰謝料 + 逸失利益 = 32万円 + 108万円 = 150万円

おおお。結構な高額が叩き出された。

しかし、自賠責基準には後遺障害に対して払える金額の上限が決まっている。

14級の場合、その金額は慰謝料と合わせて75万円だ。

つまり、もらえる金額は上限いっぱいの75万円。

75万円ってすごい金額。最も低い等級の14級だとしても、かなり大きな金額がもらえる見込みということになる。

 

弁護士基準を用いるとこの賠償額は跳ね上がってくるが、示談を弁護士に依頼しないと弁護士基準にはしてもらうことはできない。弁護士に依頼すると弁護士特約がない限り弁護士費用がかかってくるので、依頼するべきかどうかは計算してみる必要がある。
私の場合の損得勘定してみた結果は別記事参照。

【慰謝料計算】交通事故対応を弁護士に依頼すると得する?損する? 交通事故後の相手方保険会社との示談交渉を弁護士に依頼するとほぼ全てのケースで損害賠償金額がアップする。 慰謝料の算定に...

後遺障害申請すべきかどうか

申請するか迷ったら、絶対に申請すべきだと思う!

申請するメリット

①賠償金額が増える

これが最大にして最高のメリット。

たとえ最も低い等級の14級だったとしても、75万円というまとまった金額を手に入れることができる。

②示談後は申請できない

痛みがあるのにそれを黙っていて、示談が終わった後に痛みが気になってきて辛くなったとしても、後から後遺障害申請をすることはできない。

示談が終わると交通事故にまつわる全ての賠償が終わりとなる。

後で後悔しないために、できる限りのことはやっておくべき。

③自己満足感が得られる

痛みの程度は人によって感じ方は様々。

だから例えば、「これくらいは我慢できる痛みだしな」と思って後遺障害申請を見送ろうとしている人もいるかもしれない。私がそうだった。

でも、実際に痛みがあるのは事実で、事故前のような何もなかった状態には戻れない。

この辛さを客観的に評価するのが後遺障害申請で、それが認められたと言うことは自分が感じる「痛み」が確かに存在するもので、自分の主張が間違っていなかったと自信を持つことができる。

もし認められなかったとしても、交通事故で受けた被害は最後の最後まで戦い抜いたというやりきった感覚になれるだろう。

後遺障害申請の現場では感情や主観といった部分は大きく評価はされないが、この工程を踏むことで自分の気持ちを大切にしている自己肯定感がえらえると思っている。

申請するデメリット

後遺障害申請にはデメリットもある。

①時間がかかる

申請のための書類集め、申請後の結果待ち期間、どちらも月単位の時間がかかり、その分示談交渉に進むのが遅れる。

後遺障害申請をしなければ症状固定(治癒)日を過ぎてすぐに示談交渉が始められ、交渉が終われば賠償金を得ることができる。

後遺障害申請に進むと、後遺障害が認定されるかどうかわからないまま、賠償金の受け取りがまるまる遅くなる。先に入通院慰謝料などの傷害部分だけを示談することはできない。

②お金と労力もかかる

後遺障害申請には、医師に後遺障害申請書を書いてもらうための費用や治療期間のレントゲンデータなどももらうための費用がかかる。

その分、病院に足を運ぶ回数も増え、そのほかに書類が必要になるケースもあり、労力もかかる。

後遺障害申請にはこのようにデメリットもあり、当然面倒だし何よりお金がもらえるのが遅くなるというのは結構気になるポイントではある。

 

保険会社は会社なので基本的には支払う賠償金額は低く抑えようとするし、時には被害者の症状を否定してくることがあるかもしれない。

でも、被害者の立場の方には最後まで諦めずに戦い抜くことを強くお勧めする!

泣き寝入りはだめ!

もちろんある一定の線引きをされるものなので、希望通りの結果にならないこともあるだろうが、その場合でもお金以外に得られるものがあると私は思っている。

 

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