賠償(任意保険)

【統計データで見る後遺障害認定状況】異議申立ての成功率はたったの11.6%

 

  • 後遺障害の結果が来たけど、非該当だった。
  • 認定はされたけど、思っていたより低い等級だった。

そんな時、異議申立てという手続きが可能だ。

インターネット上で、過去の質問や弁護士事務所のホームページを見ていると、異議申立てによって等級が上がった例が多くみられる。

でも、実際はそんなに甘くない。

異議申立てで初回の認定結果が覆る可能性はだいたい10人に1人くらい。

可能性で言うとかなり低いのだ。

異議申立ての実態を、損害保険料率算出機構が発行している自動車保険に関するデータで見ていこう。

異議申立てする人は多いの?

後遺障害を申請して結果を受け取った人のうち、どれくらいの人が異議申立てをしているのか。

2018年度実績の「後遺障害認定件数」は53,409件だった。

「認定件数」なので、これは14級以上の等級が認定された件数ということ。

申請はしたものの非該当だったという人もいるはずなので後遺障害の申請件数にすると、もっと多いはずだ。

そして、異議申立て件数は2018年度実績で12,443件だった。

後遺障害の申請件数が仮に約6万件、異議申立て件数が1.2万件とすると、5人に1人が異議申し立てをしているという計算になる。

わたし
わたし
私も最初の結果が非該当だったから、とてもがっかりしたよ。

異議申立てするためには?

5人に1人が異議申立てをしているというと、多くの人が後遺障害の認定結果に満足していないのではないかと推測できる。

異議申立てするためには、初回の結果通知を精査して異議申立書を作成したり、新たな医証を準備したりする必要がある。

申請書類の準備が大変

書類の準備作業はとても素人が1人で完璧にこなせるものではない。

弁護士に依頼せずに、自力で異議申立てをするのはかなり困難である。

弁護士に依頼している場合でも、異議申立てをするとなると弁護士費用が追加でかかるケースもある。

【後遺障害異議申立て】必要書類は?審査期間は?書き方のポイントも解説私は交通事故で中足骨を骨折し、痛みが残ったため、後遺障害申請を行った。 しかし、結果は非該当。 弁護士のアドバイスを受け、「症状固定...

 

新たな医証が必要

また、異議申立てには新たな医証が必ず求められる。

追加の証拠資料がないと、再審査してもらえないのだ。

【新たな医証とは】後遺障害非該当から異議申立てを決意した判断基準交通事故で中足骨を骨折してから7ヶ月、痛みが消えないため後遺障害等級14級9号を目指して後遺障害申請をした。 しかし、結果は非該当。 ...

 

つまり、異議申立てをするハードルはとても高い。

新たな医証がないという理由で、異議申立てを諦める人も少なくないだろう。

そんな状況で、5人に1人が異議申立てをしているということは、後遺障害の認定結果に満足していない人は多いのではないだろうか。

わたし
わたし
後遺障害の審査はとても厳しく、期待した結果が出ないことも少なくないと弁護士の先生も言っていたよ。

異議申立ての成功率は11.6%

では、異議申立てした場合、成功する確率はどれくらいだろうか。

異議申立ての12,443件のうち、等級が変更されたケースはたったの1,447件。

確率にして11.6%だ。

手間をかけて異議申立てをしても、結果を覆せるのは10人に1人。

残りの9人は初回の等級から変更されなかったということ。

異議申立て、想像以上に厳しい。

わたし
わたし
私は異議申立てで非該当から14級9号に認定してもらえたんだけど、超レアケースだったということなんだね。

異議申立てのハードルは高い

  • 成功率は11.6%と低い
  • 申請書類準備はとても大変
  • 新たな医証が必須

 

ネット情報よりも現実は厳しい

私自身、自分の足の痛みは当然後遺障害として認定されると思っていた。

後遺障害申請するにあたって、インターネットでたくさん調べ、骨折後に残った痛みが14級9号に認定されているケースを多く見たからだ。

「私もきっと大丈夫!」

そう思って申請したものの、結果は非該当で、ものすごく落胆した。

そのときふと思った。

ネット上には成功例の方が多く掲載されている、ということ。

わたし
わたし
思うような結果が得られなかったケースをわざわざ報告する人はいないよなぁ。
弁護士事務所としてはうまくいった案件を紹介して顧客にアピールしたいはずだし。

インターネット上で、自分と同じ症例でうまくいった人がいても、それはレアケースかもしれないということを念頭に置いていこう。

でも、異議申立てをしたことによって実際に等級が上がる可能性はある。

難しい選択を迫られることがあるかもしれない。後悔のない選択をしたい。

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