妊娠中期になると気になってくるのが赤ちゃんの性別。
さて、エコー機器が発達したこの令和の時代に医師が性別を見間違えることって本当にあるのだろうか。
・・・あるにはあるみたいです。
性別の判定が間違っていたケースとしてこんな情報もみかけた。
判定が変わる確率
女の子 → 男の子 20%
男の子 → 女の子 5%
でもこれ、本当!?
どこかで統計取ったわけでもなさそうで。
ネットで体験談とかを調べていると「女の子から男の子にはよく変わるけど、逆はないよ〜」って言っている人が多い印象。
とはいえ、ネットの情報も10年以上前の体験談だったりして、今の時代の実際のところどうなの!?っていうのはわからない。
なので、助産師外来のときに助産師さんに聞いてみた。
性別判定が途中で変わることはあるのか?
エコーの機械も発達した最近で、性別判定を間違えることはあるのだろうか。
私の通うクリニックでは26週頃の妊婦検診で助産師外来があって、助産師さんにじっくり話を聞いてもらう機会がある。
医師より助産師さんの方が話しやすいこともあるし、エコーの時間も長めに取ってくれる貴重な機会。
26週といえば、もう性別がわかっていることも多い週数だね。
性別の見間違いって実際にありますか?
20週の胎児ドックでも性別は確認してるけど、まだ妊婦さんには伝えていないの。
妊婦さんって「エコーと言えば性別!」って思っている人多いけど、実際にはもっといろいろ細かいところを見てるの。
性別よりも赤ちゃんが元気かどうかの方が大事でしょう。性別にそんなに捉われないでって思う(笑)
そうですよね。何よりもまずは元気でいてくれることを喜ばないと。
次からは検診のとき、「赤ちゃん元気だったら、性別も見てもらえますか?」と聞くことにしよう。
男の子から女の子に変わることはあり得ないですか?
シンボルが見えたから早とちりしたけど、本当はそれはシンボルではなかった、っていうケース。実はへその緒だったり手や足だったり別のものが映ってたり。
とはいえ、週数に応じた生殖器の位置や形や大きさ全てを加味して判断するから、先生に断言されたならあまり間違いはないだろうね。
赤ちゃんの姿勢によっては見えにくいとか、わからないってこともあるわよ〜
見間違いは少ないとはいえ、今の時代もないわけではないらしい。
女の子から男の子に変わることは多いですか?
女の子なら外性器の形状はもちろん、週数経てばおなかの中の子宮や卵巣まで見えるようになるから、私たちはそれも確認した上で「女の子です。」って伝えているよ。
妊婦さんに伝える時にはわかりやすいように「ついてないから女の子」とだけ説明することもあるけどね。
昔と違って今はシンボルが見えないから女の子という安易な判断はしていなくて、ちゃんと「女の子の証拠」も見えるようになっていると。やはり医学は進歩してる!
女の子から男の子、男の子から女の子、どちらの変更が多い?
はっきり見えたはずなのに性別が間違ってたなんて10人に1人もいないわ。昔とはちがうのよ~(笑)
性別が変わるのが10人に1人もいないというなら、逆に20人に1人くらいはいるのかな!?
性別を見るなら2Dよりも4Dの方が確実ですか?
へぇ、それは意外。専門家からすると2Dの方が見やすいのか。
ということで、現役助産師さんの話によると、妊娠中期22週くらいを超えると、医師が断言した性別判定が逆転することはほとんどなさそう。
とはいえ、絶対ないというわけではない。実際に何らかの見間違いで性別が変わったことは最近もあるらしい。ただし、ごくごく稀なレアケース。
性別が逆転する確率が高いパターン

途中で性別の判定が変わる可能性は以下のようなケースが考えられそう。
1) 週数が早い
週数が経過するほど性別判定の確実性は増していく。
妊娠10週頃まで | 男女差はない |
妊娠12週頃〜 | 外性器に差が出てくる |
妊娠16週頃〜 | 早いと性別がわかることも |
妊娠20週頃〜 | 性別判定しやすくなる |
妊娠24週頃〜 | 外性器がほぼ完成する |
妊娠5ヶ月くらいで「これがシンボルかな?」くらいの見え方だとまだまだ覆る可能性はありそう。
私は一人目(男の子)のときは、30週の妊婦検診で陰嚢の中に2つ精巣があるのをエコーで見せてもらった。ここまでしっかり見えるとさすがに逆転はなさそう。
女の子の場合は子宮や卵巣が見えるらしいので、そこまで確認できたらもうほぼ100%確定と言えそう。
2) 体勢が見にくい
体勢によっては股の部分が見にくいこともある。
- 逆子
- 後ろ向き
- 膝を折り曲げている
- 足を閉じている
などの場合は、性別が判定しづらいらしい。
3) 違うものを誤認する
へその緒、手、足などが邪魔で見間違えるケース。
ちょうどいい位置にあると、見間違えてしまうこともあるらしい。
赤ちゃんって両手を万歳しているか、指しゃぶってるイメージが強いんだけど、本当に股の付近に手を置くことなんてあるんだろうか。と思ったけど、
・・・稀にあるみたいです。

子宮の中では羊水にぷかぷか浮いている状態だから、意外と体勢は自由自在なのかも。
4) 医師による
医師の中にはあまり性別を見たがらない医師もいるらしい。エコーの得意・不得意とかもあるのかな。
ベテランの医師だとサッと見ただけでほぼ確実にわかるんだろうし、性別見るのが得意じゃない・伝えたくないタイプの医師だとサッと見ただけだと間違えそう。
妊婦検診は性別を調べるための時間ではなくて赤ちゃんと妊婦の健康状態をチェックするための時間。性別判定はサービスなので、なかなかじっくりと時間を避けないのは納得。
信じるな!迷信と周囲の戯言
妊婦と性別のジンクスってめちゃくちゃたくさんある。
おなかが突き出てると男の子だとか、つわりが軽いとどっちだとか、顔つきがどうだとか・・・数えきれないほど。
お腹見て、「おなか突き出てるから絶対男の子よ!」とか自信満々で言ってくる人々(笑)
親戚のおばさんにも「私は生まれるまで男って言われてたけど、女だったからびっくりしたんだよ!だからエコーなんてあてにならないって!」とか言われたなぁ。
いや、30年前の話されてもね・・・。
中国式産み分けカレンダーの小話
最近、知人で「中国式産み分けカレンダー当たるよ!あれ、すごいよ!やってみ!」と言ってきた人がいまして。
その場で調べてみたけど、第1子も第2子もハズレでした(笑)
知人は「えー!ハズれた人初めて!2人目はまだ生まれてないからわかんないよ!本当は女の子かもよ!」って。
どうしてそこまで信じられるんだ。5人産んで5人的中した実績をお持ちならわかるが、自分は1人しか生んでないのに。
そしたら「新暦バージョンもあるから、そっちなら当たるんじゃない!?」だって。
聞くところによると、旧暦だ新暦だとか、他にもブラジルバージョンまであるらしい。そんなに何パターンもあるカレンダーに対して性別は男か女の2通りなんだから、そりゃどれかしら当たるでしょうよ。
そんな私たちの会話が聞こえてたみたいで、隣にいた上司も笑ってた。
性別についていろいろ言ってくる人って結構多いよね。←特にもう子育てを終えた世代の女性たち、なんなの?(笑)
いずれにせよ、妊娠・出産に関してあーだこーだと言ってくる人たちってだいたい自分自身の経験からしか話していないし、あんまり内容に意味ないよね。
妊娠も出産も性別も、非常にセンシティブな話題。
人によっては何言われても気にならない人もいるし、少し悩みがある人、なんかもう受け入れられないくらい追い詰められている人もいる。
何を信仰しても自由だけど、人に自分の思想を押し付けるのはやめてほしいな。
デリカシーのない人に嫌なことを言われるかもしれない。
そういう人がいたらすぐにバリアを張ってください。
話半分に聞いて、自分の心を守りましょう。
結論:稀に性別が変わる可能性はある

妊娠中期以降、医師に判定された性別が変わる可能性はある。
男の子だと言われたけど女の子かもしれない。
女の子と言われたけど男の子かもしれない。
お腹の中の赤ちゃんを直接見ることはできず、染色体検査をしたわけでもなければ、性別を100%の精度で判別することは難しい。
もし男の子のシンボル(ゾウさんの形)が見えたとしても、女の子の割れ目が見えたとしても、見間違いの可能性はある。
週数が進むほどエコー判定の確実性は増す。
でも、何事にも絶対ではない。
「生まれたら違った」は今令和の時代でもごくごく稀だけど実際に起こっている。
女の子希望の妊婦さんなら、男の子だということを受け入れる心の準備をしながら、もしかしたら女の子かも?という淡い期待くらいは持ってもいいかも!
- 性別が変わることはある
- 「シンボルが見えたのに女の子だった」は実際にある
- 妊娠週数が進むほど、見間違いの可能性は低くなる
【参考】性別判定エコー写真
私の場合は、覆らなかったケースです(笑)
参考までにエコー写真貼っておきます。
男の子判定したエコー(妊娠20週)
お股を下から撮ったエコー。
両太ももの間にシンボルらしきものが見えます・・・
男の子判定したエコー(妊娠24週)
こちらも股の下から撮ったエコー。
股の間に陰嚢が見えます・・・
コーヒー豆みたいに見えるけど、陰嚢です。
位置的には男の子で納得なんだけど、形だけならコーヒー豆(女の子のシンボル)だよね。
男の子判定したエコー(妊娠30週)
30週のエコー。
「陰嚢の中に精巣が見えて、陰茎もはっきり見える」と説明された。
ここまでくれば完全に男の子だね。
シンボルの右下にあるミッキーマークみたいのはへその緒だそうです。ミッキーマークの黒い部分は血管なんだって。シンボルとへその緒、ずいぶん近い位置にあるなぁ。