トイプードル(名前:メイ)を飼い始めて半年経った頃。
誤飲してしまったのは、メイが生後8ヶ月くらいのときのことだった。
誤飲して内視鏡手術
息子が生まれて間もない頃、寝不足でヘトヘトになりながら授乳していたとき、誤飲事件は起きた。
誤飲事件発生
とある日の深夜。
息子の授乳を終え、一息ついていたとき、メイはサッと私のそばに寄ってきて何かを持ち去った。
そしてソファーの下に隠れてその物体を噛み噛みしている。
メイが飲み込んだもの
その物体とは、ほとんどの人がご存知ないだろう。
授乳時の痛みを保護するニップシールドと呼ばれるおしゃぶりのような形をしたぺらぺらのシリコン製の製品だ。
直径6cmほどの円形に、3cmほどの高さの突起部分がある。

授乳後、取り外して一瞬テーブルに置いた隙にメイが持ち去ってしまった。
私「メイ!だめーーーーーー!!!」と慌てて追いかけてしまったのも、メイの動揺に拍車をかけたのかもしれない。、返すように強目に言ったり優しく言ったり、おやつと引き替えにと交渉するもメイは断固として返さない。
そしてまもなく、メイはそのまま飲み込んでしまった。
焦った私は夫を叩き起こし、早速夜間救急病院へ行くことに。
夜間救急の動物病院に電話連絡し、そのまま車で向かう。
診察
説明するも、さすがにマニアックな製品すぎて先生もピンと来ない。
製品名を伝えると裏で調べてくるといって戻った。
複雑な形状をしているため、吐き出させることは難しいかもしれません。
溶ける素材ではないですし、大きさと形状からして放っておいて便から出るとも言えません。
最悪の場合は腸管に詰まることもあり得ます。
まずは胃の中にあるかどうか、レントゲンを撮って確認しましょう。
レントゲンを撮ると、胃の中にそれが入っているのが確認できた。
非常に危険です。
まだ胃の中に残っています。今のうちに手術しましょう。
口から内視鏡を入れ胃の中をカメラで確認しながら、誤飲物を取り出します。
今日はこのままメイくんをお預かりします。
明日の早朝に手術をし、経過をみるために1泊入院してもらいます。
消化されて便と一緒出ることが期待できる物(小さなティッシュ等)は処置をしないこともあるらしい。
吐き出せるサイズのものは、薬を使いその場で口から吐かせる方法もあるらしい。
でも今回メイが飲み込んだものは、確実に吐き出せる大きさと形状ではないため口から吐かせる方法は向かない。
これを放置してしまうと、腸で引っ掛かって開腹手術が必要になったり、最悪は命の危険にもつながる。
最も安全に誤飲物を取り出せるのが内視鏡手術だった。
誤飲物を取り出す内視鏡手術

手術には10万円前後かかると説明を受けた。
人間では胃カメラとして使用される機器と同じものを用い、犬の口からカメラを入れる。
胃の中の映像を見ながら、内視鏡の先に取り付けた鉗子で誤飲物を取り出す手術。
短時間で終わり、傷も残らないため、開腹手術に比べて犬への負担は少ない。
全身麻酔下で行う。
内金として5万円を支払い、メイを置いて自宅に帰る。
自分の不注意で大変なことをしてしまった・・・
メイがいない家で後悔に苛まれながら、待つ。
そして朝、手術終了の電話がかかってくる。
誤飲物は取り出せました。
麻酔からも目を覚まし、元気にしています。
お迎えは予定どおり明日の朝にお願いします。
連絡をもらって、まずは一安心!!
退院
手術の翌日、午前中にメイを迎えに行った。
内視鏡手術によって、食道が細いことがわかり、今後も誤飲には一層気をつけなければいけない。
メイの様子は至って元気そう。
あー本当によかった。メイ、ごめんね。

誤飲処置にかかった費用
診察料 | 1,000円 |
レントゲン検査 | 7,500円 |
採血料 | 1,000円 |
血液検査 | 5,500円 |
麻酔料 | 22,000円 |
内視鏡異物回収(時間外) | 95,000円 |
治療 静脈点滴+抗生剤+消炎 | 10,700円 |
治療 抗生剤+消炎+胃薬 | 3,600円 |
入院 | 4,500円 |
留置処置 | 1,500円 |
処方料 | 550円 |
内服薬 | 2,135円 |
合計 | 154,985円 |
合計で15万円超え・・・
うっかりミスが大きな出費になってしまった。
幸い我が家の場合は、ペット保険に加入していて誤飲も対象だったため、自己負担は2割で済みました。誤飲は補償対象外の保険もあるみたいなので保険選びの際はお気を付けください。
誤飲は繰り返す
退院時、獣医師から注意を受けた。
誤飲は繰り返す家庭が多いのです。
誤飲の恐れがある物は犬の届く場所に置かないように徹底してください。
獣医師の経験上、誤飲は繰り返すことが多いらしい。
飼育環境や犬の性格はなかなか変えにくいからなんだろうな。
より一層、気をつけないと!