静脈麻酔。
手術や歯科処置などの際に眠らせて、痛みと恐怖を軽減させてくれる麻酔。
先日、静脈麻酔を使って手術を受けてきたので、そのときの体験談を語ってみよう。
Contents
全身麻酔とはちょっとちがう
眠らせて意識のない状態になるので、全身麻酔と同じだと思っていた。
でも、実際には全身麻酔とは別物らしい。
眠らせるという点では同じだけど、以下のような違いがある。
静脈麻酔 | 全身麻酔 |
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私が経験したことのある静脈麻酔は、
- 帝王切開で出産後の縫合のとき
- 美容整形(糸リフト)のとき
の2回だった。
帝王切開の時は、2日間陣痛に耐えた後の緊急帝王切開手術だったので、寝不足&疲れで静脈麻酔のときのことはほとんど覚えていない。
看護師さんから「点滴からお薬入れますねー」と言われて、点滴の注入部が冷たくなってきたと思ったらもう意識が飛んでいた。
意識が戻った後も、結局寝不足で眠くてすぐ寝てしまったので、このときのことはよく覚えていないのだ。
静脈麻酔の体験談
今回は先日美容外科で受けた糸リフトの施術のときの静脈麻酔体験を振り返ってみようと思う。
術前は飲食の禁止期間があり
私が静脈麻酔を受けた時は、飲食に関して以下の決まりがあった。
- 手術6時間前以降、固形物やジュース等の飲食禁止
- 手術2時間前以降、お水やお茶も全て禁止
これは胃の中の内容物が気管内や肺に入り込んで、詰まったり肺炎を起こしたりするリスクを回避するためとのこと。
ジェルネイルは外しておくべき
静脈麻酔を使うときは、爪にクリップのようなものをつけて血中酸素飽和度(SPO2)を測定する。
こういうやつ↓

ジェルネイルやマニキュアがついているとその計測ができない。
そのため、ネイルは手術前に落としておこう。
しかし!私はそんなことを知らずにジェルネイルをつけたまま行ってしまった。
もし足の爪で測れない場合は、手のジェルを最低1本落としていただく必要があります。
結果、足の爪で測定ができたので、よかった!!
比較的柔軟な対応をしてもらえて助かった・・・!
クリニックや手術内容によってもネイルの規定は違うと思うので、日頃からネイルをしている方は事前に確認しておこう!
いざ麻酔!効くまでに30秒から1分くらい
手術室に医師と看護師が揃い、いざ点滴から麻酔薬を注入する。
点滴の部分がちょっと痛いようなビリビリするような感覚が来ると思います。
大丈夫ですからね〜
ついに・・・
緊張が高まる!!
大丈夫だからね〜
と若干笑ってる先生。
笑われてもいい。緊張するのは仕方ない!
看護師さんが薬を注入すると、たしかに点滴の注入口がビリビリしてくる。
もう緊張状態がピークMAX!!!
と先生が肩をトントンしてくれる。
薬を入れ始めて30秒くらいか、点滴の刺さっている部分のビリビリ感は強くなってくるんだけど、まだ意識はある。
え??まだ意識あるんだけど!!??
え!!??効いてない!?
え!!!???こんなに起きてるものなの??
どうしよう!!!
こわい!!!!!
・・・と思っているうちに眠ってしまっていたらしい。
麻酔中は夢をみる
いつ意識が飛んだのかは覚えていない。
でも、麻酔中は夢をみていた。
手術に対する恐怖が強すぎたのか、「手術を受けている夢」を見た私。
・・・麻酔の意味あったのだろうか(笑)
途中、先生が私の右頬のあたりを施術している光景もあった。
これって夢だったのか。一瞬現実が見えていたのか。
よくわからない。
けど、痛みは全くなかった。
目覚めはぼんやりと戻ってくる
薬が抜けて意識が戻ってくると、朝目が覚めたような感じ。
周りでは医師と看護師がガチャガチャ器具を片付けていた。
まだ頭がボーッとしますか?
・・・うん。
まだ頭がまわらなくてタメ口。
ボーッとしているな。
徐々に頭がまわってくる。
でも、体はなんかまだだるい。
体より頭が先に戻ってくる感じ。
麻酔が効いていたのは8分間くらい
手術は眠ってからすぐに開始して、5分くらいで終わりました
と教えてくれた。
15分後くらいには歩いて洗顔へ
意識がはっきりしてくると、先生と看護師さんが手術に関する説明をしてくれた。
でもまだ歩くとふらつきますよね?
落ち着くまで待ちますから、大丈夫そうになったら言ってくださいね。
とのこと。
麻酔から覚めて15分くらいすると歩ける気がしたので、看護師さんに付き添ってもらって洗顔のためパウダースペースまで歩いて行った。
まだ少しふらつくというか、ふわふわした感じ、平衡感覚が悪くなっている感じが残っていた。
でも、意識ははっきりしているし、話しかけられれば答えられる。という状態。
30分後には足取りも安定!
ふわふわした感じも、麻酔から覚めて30分くらい経った頃にはなくなり、自分的には元どおりの状態に戻った。
夜にはすっかり抜けますので、心配いりませんからね
と説明されていたとおりだった。
帰宅は公共交通機関で
静脈麻酔の後は、車や自転車の運転はしてはいけない。
自分では気づいていなくても、ふらつきや意識が若干朦朧とした状態が続いている可能性があるので、運転は避けよう。
電車やバスなどの公共交通機関で帰宅するように、準備しておこう。
麻酔直後のあの状態で自転車に乗るのは、想像しただけでもかなり怖い!
静脈麻酔はしっかり効いた!
という感じで、静脈麻酔はしっかり効いた。
緊張はめちゃくちゃしたものの、しっかり効いてくれて、手術中の痛みや恐怖は全くなかった。
痛みに弱く、緊張しやすいタイプの私には、ぴったりのオプションだった!