子育て

保育園に預けられる子どもは可哀想なのか

保育園のこどもたち

子どもを保育園へ預ける母親の葛藤

うちの子どもは0歳の頃から保育園に通っている。

都内の保育園はどの区も激戦。我が家もやっとの思いで入れた保育園まで片道自転車20分かけて通っている。

遠い。自転車で20分はとても歩いて通える距離ではない。

通い始めて1年あまり。

毎日大変でヘトヘトになって送迎し、心が折れかけた。

こんな思いして保育園通わせなくても、、と何度も思った。

でも保育園に慣れる頃には、やはり保育園に行っていてよかったと思えるようになった。

そう思った経緯を振り返ってみようと思う。

保育園のこどもたち

 

慣らし保育の壁

保育園に入園してしばらくの間は保育園に慣れるために短時間から預け始め、徐々に保育時間を伸ばしていくという慣らし保育の期間がある。

たった1~2時間の保育時間でも大泣きする子ども。

その姿をみると母親の方がさびしくなってしまう。

子どもを置いて去る道中、

「小さい頃から保育園なんて、可哀想。」

「もっとお母さんと一緒にいたいだろうに。」

そんな心の声も聞こえてくるような、来ないような。。

これは、保育園に預け始める親御さんは誰しも経験することなのだろう。

私自身、子どもを保育園に預け始めた頃は精神的に結構しんどかった。

預けるときに子どもは泣く。

小さい体で一生懸命私に「行かないで」と言うようにしがみついてくる。

私だって離れたくないさ、という思いを隠し、笑顔でバイバイする。

やっと会社に着いたと思えば、「発熱でーす」と保育園から電話が入る。

すぐに迎えに行かないといけず、落ち着いて仕事ができない。

育休のブランクもあるのにそんな状況が続いては、なかなか仕事の勘は戻ってこない。

送迎も大変、仕事も大変、子どもも寂しい思いをしている。

「夫だけの収入でもやっていけないこともない。なのに、私はなんで働いているんだろう。」

そんな疑問を持った。

 

保育園は誰のため?

保育園に子どもを預けることは、一体誰のためなんだろうか。

母親自身のためか。子どものためか。

その答えは子どものためであってほしい。

当時の私が考えていたのは、

保育園に預けて母親が仕事をすると、その分世帯収入を上げることができる。

それによって、子どもの進学や習い事に使えるお金が増え、子どもに十分な教育を受けさせてあげることができる。

幼い頃の「寂しい」気持ちを上回るほどのメリットがあること。

そのために頑張ろうと自分を奮い立たせていた。

でも、子どもを保育園に預けるメリットは経済的な面だけではない。

 

保育園は母親の成長にもつながる

保育園に預け始めてから見て納得したデータがある。

母親の学歴が高卒未満か4大卒以上かで、子育てに関わる幸福度を調査したものだ。

子育てストレスについては大きな差はないものの、子育てから得られる幸福感にはやはり大きな差がある。学歴が高い母親のほうが、そうでない家庭よりも幸福度が高い。

ではこうした指標は保育園の利用によってどのように変化するのだろうか。

高卒未満である母親のストレスは大幅に減少し、幸福度も大きく高まっている。一方、4大卒以上である母親のストレスと幸福度にはほとんど変化が見られない。

 

山口 慎太郎氏「保育園通いで、子どもだけでなく「母親も育つ」のは科学的理由がある」より
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53720

学歴でグループ分けするのは個人的には好みではないが、著者の山口氏は別の論文でこの学歴の違いを「社会性の差」と表現している。

社会性が高い方が、子育てに対して感じる幸福度が高い。

これを読んで思い出していた。

1年以上の育休で自分の「社会性」が著しく低下していた時期。

一日子どもと一緒に過ごすとものすごく苦痛を感じていた。

何をやってもいやいや

ごはん食べない

寝てほしい時に寝ない

泣いている理由もわからない

いやいやいやいや。。

長いお休みをいただいて子どもとゆっくりすごせるはずが、時間的余裕は感じられないし、全然楽しくない。

たしかに、幸福度は低かった。

保育園に預けて始めると、最初こそ寂しかったが子どもは大人以上に慣れるのが早い。

親がいないならいないで、保育園にあるおもちゃで遊んだり、先生に遊んでもらったり楽しんでいるらしい。

子どもの方が適応能力が高いのは当然だろう。

毎日笑顔で見送りして仕事を頑張る。

仕事に行けばランチは子どものいない環境で好きなものをゆっくり食べることができる。

お迎えでは子どもが喜ぶ姿が見れてうれしい。

仕事で疲れていても、あー幸せだなーと感じる瞬間。

そして、よし!もっとがんばろう!!と思える瞬間でもある。

そう、これって言わゆる心のバランス。

母親にとって、複数の居場所があるというのは、どちらかが崩れてもどちらかが支えになることが多い。

 

保育園の先生はプロ

もう一つ、保育園に通い始めてから実感したメリットがある。

保育士の先生方はやはりプロだということ。

子どもの成長を客観的に見て報告してくれる。

子育てのことが相談できる。

一人で子育てしていると、ネットで調べるくらいしかできなくて不安を感じることも多いけど、毎日子どもを見てくれている先生ならちょっとしたことでも気軽に話せるし、すぐに理解してくれる。

私「指しゃぶりが直らなくて、、、」

先生「そこまでひどくもないです。まだこの年齢なら様子見で大丈夫ですよ。」

こういった言葉には本当に救われる。

子育てはわからないことだらけ。わからないがゆえに、時に単純なことで思いつめてしまうこともある。時間が経ってみると、あんなことで悩んでたなんてと笑って振り返ることができるようになることも多いが、その当時は本気で悩んでいる。

そんな時に、プロの保育士の先生が実際に我が子を見た上でくれるアドバイスは心強いことこの上ない。

 

保育園に預けることって、悪いことではないと思う

母親の幸福度やら子育ての安心感やら、結局母親自身のため!?

いやいや、母親の心身状態が子どもに与える影響は言わずもがな。

母親は、子どもの幼少期の成長に最も影響が大きい存在といっても過言ではない。

だからこそ、「良いお母さん」でいるため、保育園に通わせて、母親も働くという選択には自信を持ちたい。